
日陰の場所をのぞいて 殆ど雪は消えた。
現れた草花は 一冬の雪に押されて
まるで採集した草を新聞紙に挟んで
伸した様に平たい。
顔を近づけると 小さな芽が覗き
いよいよだなと思う。
「小屋」の前を ユンボを載せたトラックが通り
田んぼの整地が始まるのを知る。
やがて 燕がはるばるとやって来る。
高い空には鳶が二羽 ゆっくりと円を描き
姿を見せない 小さな野鳥たちのいい声が
あちこちから聞こえる。
黄砂で山が消える程曇った。
そして私と言えば 花粉症か何かは知らないが
止まらない鼻水と くしゃみ
目の痒みと充血 異物が入った様なゴロゴロ感で
不愉快で苦しい日々を過ごした。
月曜日に京都の伏見の友達に会いに行った。
所々に残る畑に 野の花や菜の花が満開だった。