
「差別の教室」は 藤原章生が2018年〜2021年
中央大学法学部で 差別についての人気講義を新書にしたものだ。
『人の心に貼り付く差別の「種」は いつ どこで生まれるのか。
新聞社の特派員としてアフリカ ヨーロッパ 南米を
渡り歩いてきた著者は 差別を乗り越えるために
自身の過去の体験を見つめ 差別とどう関わってきたか
振り返ることの重要性を訴える』(「差別の教室」より)
藤原章生さんは「差別」について
難しい顔をして語らない 論じない。
海外生活の経験 読んだ本 子供時代の思い出
会った人 ニュース・・・から
差別について話を広げていく。
読者である私は 1話 2話と話が進むごとに
私の既成概念が打ち壊されるのを感じた。
本の中で藤原さんは私に問う。
「あなたは◯◯についてどう思う?」
それらの問いに 私はいつも口ごもる。
テーブルの片隅にこの本を置こう。
時々 ページをめくり
藤原さんに「どう思う?」と聞かれた時に
答えられる様になろうと思う。

人の心に貼りつく差別の「種」は、いつ、どこで生まれるのか。
死にかけた人は差別しないのか──?
新聞社の特派員としてアフリカ、ヨーロッパ、南米を渡り歩いてきた著者は、差別を乗り越えるために、自身の過去の体験を見つめ、差別とどう関わってきたか振り返ることの重要性を訴える。
本書では、コロナ禍の時期に大学で行われた人気講義をもとに、差別の問題を考え続けるヒントを提示。
熟練のノンフィクション作家が世界を旅して掘り下げる、新しい差別論。