
先週の雪の日々が嘘のような 明るい日だ。
屋根から落ちた雪が
窓の外に堤の様に積もっているのに。
葉の落ちた楢の木は
遠目には 膨らんでいるだろう芽は見えない。
杉は鉄錆色の花。
午前中 沢山のカラスの鳴き声が 山間に姦しく響いた。
鹿でも 死んでいるのか?
私は早々と 分厚いダウンコートをしまった。
このコートはどんなに寒い日でも 私を暖かく包む。
20年ほど前に買った
オールドファッションのLand's End.
厳冬の働き者 大切にしている。
インターネット スマホも持たない友達に
手紙を書こうと思いつつ もう3月になる。
紙の手紙を書かなくなった私は
まず 便箋を探さなくてはならない。