氷点下の日

 

年輪が150本ほど 厚みは40センチほどの杉は

春や秋のお天気のいい日には

ちょっと一服する時に いいテーブルになる。

 

雪がうっすらと積もった昨日。

「年輪の杉」の上に載っていた

白の大鉢に溜まった雨水が凍り 雪で覆われた。

暮れの重い雪で折れた クロモジの枝が地に横たわり

午前の陽の光と影が 美しいと思った。

 

気温は氷点下。

強い北風で 体感温度はどれくらいなんだろう。

濡れたアスファルト道路はツルツルに凍った。

明るい日差しと 灰色の空が交互にやってきた。

「小屋」の中はストーブで暖かく

煙突から吐き出る煙が好きだ。

 

小松菜が美味しい。

炊いた茎や葉から滋味を感じる。

こんな小さな事で 心が喜ぶ。

 

川の鴨の小さな群れが 私の足音に驚き

大袈裟にバタバタと飛び立つ。

その音に私が驚く。

毎冬の事だ。