ぼくはお金を使わずに生きることにした」
マーク・ボイル著
読み始めたのは去年の暮れだ。
図書館の棚にあったのを 何気なく手に取り
タイトルが気になり借りた。
読み始めはなかなか進まず
しかし途中放棄する気にはならず
我慢して読み続けたら どんどん面白くなった。
作者のマーク・ボイル。
１９７９年 アイルランド生まれ。
大学で経済学を学んだ後 渡英
オーガニック食品業界を経て
２００７年 ブリストルで「フリーエコノミー
（無銭経済）運動」を創始。
２００８年の「国際無買デー」から1年間
お金を一切使わず暮らした実験の記録がこの本だ。
「フリーエコノミー」とは？
等価交換を目的とする資本主義ではなく
余剰の物 エネルギーなどを持っている者が
等価を求めず与えあう経済思想。
「無買デー」最後の日。
フリーエコノミーフェスティバルを開き
１０００人の人を招待し ディナーをサービスする。
沢山の友達と共に 食料 燃料 テーブル 椅子等
それらを全て
「余剰の物 エネルギーなどを持っている者が
等価を求めず与えあって」調達した。
時代に逆行しているかのような思想だが
地球温暖化で急速に進んでいる気候変動などを思う時
今の自分の生活を振り返る
一つのきっかけになるのではないか。
世界１４ヵ国で刊行されたこの本の印税で
アイルランド西部に 仲間とフリーエコノミーの
拠点を立ち上げた。
「ぼくはお金を使わずに生きることにした」マーク・ボイル著
「ぼくはお金を使わずに生きることにした」マーク・ボイル著