朝食の事

 

今日は何回も粉雪が降った。

標高460mほどの集落は 

京都が青空でもこちらは雪国だ。

 

降った雪はすぐに溶け

屋根からポツリポツリと雨垂れが落ちる。

葱の植木鉢を置く南の窓から射す 真冬の陽の光は 

小屋の中を東から西へ移行する。

山に挟まれた川筋に在る「小屋」は

午後3時すぎになると 杉の人工林の影の下だ。

 

朝ご飯を食べるテーブルに並ぶ

ミルク紅茶を淹れたカップ 

カスピ海ヨーグルトの小さな鉢

そして こんがり焼けたトーストに

マーマレードや蜂蜜を塗ったのが載る皿。

それらが 朝の光に輝き カップから立つ湯気が

平和な様で 私は気に入っている。

パンを齧る。

その時にテーブルやズボンの膝に落ちるパンくず。

サクッとした軽い音と食感も良い。

 

何回も朝食の事を書くのは そういう訳がある。