ボロギクが散々綿毛を振り撒いて去って行った。
今は ベニバナボロギクが 空き地 原っぱ 家の周り
どこにでも根を張り 地面を覆っている。
そして ボロギクに負けじと 綿毛を風に飛ばす。
白い綿毛は 「小屋」の窓 扉の網戸に引っ掛かかったり
綿毛で薄いフェルトの様になった 蜘蛛の巣の上に
女郎蜘蛛が手を大きく広げ 身じろぎもしない。
夕方になると 十三夜の月が山から顔をだす。
暗くなると 群青の空に白く輝き
その光が地上を照らしているのを感じる。
いよいよ 雲海の季節がやってきた。
朝8時過ぎまで 深い霧で窓の外は白い景色だ。
まだ 深夜に雲海の峠まで行く車は走らず
静かな夜を過ごしている。