ブルターニュ人のパテ  藤原章生著「絵はがきにされた少年」(2)

 

朝と夜には 一番上にフリースを着る様になった。

蒸し暑くて 苦しいような一週間前が遠い日のようだ。

百日草は 気がつくと枯れている。

私はそれらを何本も引き抜いた。

その後に 綺麗な赤やピンクの鳳仙花が

去年の零れ種から 花を咲かせている。

今日のおやつ。

ブルターニュ人のお土産の 帆立貝のパテを

クラッカーに塗った。

割けた貝柱が クリームの中に豊かに入り

クラッカーのサクッとした食感も

旨みの内だと感じる。

ワインと共に食べるのが フランス風だとか。

 

藤原章生の「絵葉書にされた少年」も後少し。

ヨーロッパの宗主国から独立した アフリカ大陸の国々。

その後の 内戦 差別 貧困 暴力 偏見。

アフリカを大きな大陸と 一括りに考えていた私の

想像を遥かに超えた 知らないアフリカの現実。

筆者の 読者に語りかけるような筆力で

その場にいるような臨場感を感じる。