落ちてきた 毬栗(イガグリ)

 

コロンと落ちてきたのか?

淡い緑の毬栗。

自然の造形の不思議さ 面白さを感じる。

山沿いのアスファルトの生活道路の一本道の上。

見つけた毬栗を摘み 手のひらに載せ

目の高さに上げ 観察するわけでもなく 

しばらくの間 見つめる。

 

見上げれば 栗の木が山ぎわの高みで

大きな枝を広げている。

葉はまだ濃い緑で 今日の柔らかい北風で揺れ

秋を呼んでいる様に感じるのは 感傷的過ぎる。

 

13日。

普段は静かな田舎の集落も

町に住む子供達の家族が 車で墓参りに帰ってくる。

いつもは閉まっている 雨戸を開け放ち

にぎやかな事だろう。

 

村のどのキャンプ場も すでに満員で

夕方には ランプの灯りが気持ちを暖かくする。