雨の合間にエゴの木を見上げたのは
土の上や木の年輪の台の上に
沢山の灰緑色の小さな実が 落ちていたからだ。
アイボリー色の花びら 黄色の蕊の
エゴの花が満開だったのは ついこの間。
毎日の雨で 「小屋」の周りの緑は美しさを通り越し
どの木も 草も 花の葉っぱも
わさわさと好き放題に手を足を伸ばしている。
地面に這うように育っていた タイムの緑の葉は
茶色く廃れて 見る影もない。
酢で消毒をしたと思っていた 木の杓子やヘラは
三日も保たず 又黴で覆われ使う度に洗う。
一週間前に膝を痛め 少しずつ良くなっては来ているが
左足を引きずりながら そろりそろりと歩く身には
なんとも鬱陶しい梅雨の日々だ。