友達が ゴッホの描いたアルルの跳ね橋に行ってきた
と 話してくれた。
そのツアーの数人以外に 観光客はおらず
橋の近くに 「ゴッホの跳ね橋」の
案内板が立っていたと。
佐伯祐三と妻の米子は
1924年にアルルに行き 跳ね橋に出会い
心踊るように その橋を描いたと
米子のエッセイに書かれていたのを思い出した。
1978年 京都国立近代美術館
没後50年記念 佐伯祐三記念展があった。
私はそこで その展覧会の図録を買った。
経年劣化で表紙が色褪せた その図録を
久しぶりにページをめくると
鉛筆で描かれた アルルの跳ね橋が在った。
モノクロの写真だが そのスケッチは空は青く
草は淡い緑に塗られていたのだろう。