除雪とキネマ旬報

29日 午後
29日 午後

 

雪や雨が続いた日の後の 

窓からの日差しがとても嬉しい。

屋根や木の枝から 雪が溶けてポタポタと落ちる。

そして 積もった雪がとても重くなる。

 

その重い雪を シャベルで割りながら掬い除雪する。

40センチほどの雪に 歩けるだけの道をつける。

「小屋」の周りには 動物達の溶けかけた足跡と

人間用の細い道が 仲良く並んでいる。

 

図書館で借りた 一回遅れのキネマ旬報

特集は「Perfect days」

ヴィム・ヴェンダース監督 役所広司主演の映画

今更 説明は不要だろう。

私が観た「枯れ葉」と同様に 

映画評論家からの評価も高い。

評論家の一人が 役所広司の佇まいが美しい

と書いている。

BGMリストで知った沢山の曲は 

私の世代なら懐かしく思うだろう。

ポール•オースターの翻訳で馴染み深い柴田元幸も 

写真屋店主で出ているらしい。

 

これだけ 本やインターネットで読み 

予告編を観てしまった私は

もう観た気分になってしまった。

 

日暮れの まだぼんやりと明るさの残っている時

山や「小屋」の周りの景色が 濃い靄に包まれた。

幻想的とは こういうのを言うんだろうと思った。