一番最後まで 赤い葉っぱを残しているのは紅葉だと
今年になってやっと気がついた。
銀杏の葉っぱは いつもより黄色が薄く
山帰来の赤い実は
いつもの様に弾けるような膨らみはない。
午前11時ごろ
赤い郵便配達の車が止まり
「小屋」の壁にある 白い郵便受けに
コトンと音をさせ 郵便物を入れた。
そして 十数枚目の喪中ハガキを手に取った。
青森から届いた青いリンゴを洗い
ナイフで剥き 食べた。
手に果汁がつかない様に フォークを使う。
明日 朝早くに出かける。
ユニクロで買った緑のセーターを出して ハンガーに掛け
図書館に返却する本を5冊
忘れないようにテーブルに置き
デイパックに 財布やノート 鍵などを入れた。
朝 慌てて忘れ物をしないように。
毎日毎日
どうでもいい事を考えたり したり。
そんな日が繋がって 時が経って行く。
夕方暗くなり
東の空に白い星が 明るく輝く。
そんな事も思った。