濃霧 氷雨の日

 

「小屋」の窓から見えたのは 何もかも包み込む濃霧。

10時を過ぎてもまだ山は 姿を見せない。

そして 夕方

濃霧は又 山を包み込んだ。

 

小雨 氷雨の1日で 落ち葉が濡れて

紅葉の赤がより濃く 道の脇に吹き溜まった。

 

外から見る窓の中は ずっと灯りがつき

それがとても人恋しそうに見える。

旅をしている人なら 懐かしさで

家を思い出すかも知れない。

 

晩御飯の支度の前に 右手の指の爪を切った。

利き腕のせいか 右手の爪だけが早く伸びる。

爪切りで パチンパチンと切る。

こんな小さな事だが 気持ちが切り替わる。