10日 ドキュメンタリー映画
「眩暈(めまい) VERTIGO」を観た。
キネマ旬報の記事で紹介されていた
夫曰く「いかにも私の好きそうな映画」。
詩人吉増剛造が 同士とも呼べる
米国前衛映画の先駆者、詩人の故ジョナス・メカスの幻影と共に
マンハッタン ブルックリン コニーアイランドへ
再訪する。
2時間のストーリーを短く言えばこれだけだが・・・
詩人は 地下鉄に乗っている時も メカスのスタジオでも
街を歩く時も 禅僧が瞑想するかのようなふぜいで
詩を書き 語る。
そして メカスのスタジオで書いた詩の最後
「眩暈(めまい)! メカス!」と力強く「吠える。」
禅僧が「カーツッ!」と吠えるように。
もう一度観ないと分からないなと思ったが
今 私は自分でも意外なほど
この映画の内容を咀嚼しているなと思う。
映画の終わった後
ロビーで数分話す事が出来た。
とてもよく話を聞いてくれる人だと思った。
コロナで人混みも映画館も行かない数年間。
久しぶりに観た映画が「眩暈 VERTIGO」であったのは
私にとって幸せな事だった。