雪の上の動物の足跡 山林に落ちている鹿の角
野鳥の巣 盛りを過ぎた枯れた花 等々
街に住んでいたら 見る事のない物たち。
今日
私はベニウツギの枯れた実と
同じ幹から派生した枝に
今か今かと広がるのを待っている
膨れた新芽に気が付いた。
行儀の悪い枝ぶりは
持ち帰ろうという気にはならないが
その枝にしっかりと掴まった黒い枯れた実は
いつ見ても 心惹かれる。
膨れた新芽。
それが開くのはいつ?
ピンクの花房が重く垂れ下がるのはいつ?
そして その花の蜜を探して
花に顔を埋める蜜蜂が飛ぶのはいつ?
私の気配を感じて 川から飛び立つ鴨たち。
冬の間 川にやってくる数羽の鴨。
今日も元気だった。