夜の間に雪が降り
それは 積もった雪の下が透けて見える程だ。
朝の7時前から明るくなるが
山の向こうから 太陽が顔を出すのは午前9時過ぎ。
屋根から溶けた雪が 雨水のように
雫となって落ちてくる。
小屋の周りの雪は まだ30センチ程の厚みで残り
道路脇の温度計は夕方6時で−1度。
比良山系の山は白く 春の兆しも見えない。
図書館で定期購読している「キネマ旬報」で
とても面白い映画の記事を読んだ。
『眩暈 VERTIGO』
マンハッタンとブルックリンに追いかける。
実験映画の巨人と言われたメカスの一周忌に
レクイエムと言える詩が誕生する様子が
描かれていく。」
狭い山間の川沿いで 今年の雪の多さに辟易し
色のない世界に 心があくびをしそうになる私に
「眩暈 VERTIGO」の記事と予告編は
世界はここだけじゃない 広いのだと気づかせた。
京都 出町座では上映は終了したが
新風館で3月10日から上映される。
行ってみようか。