夕方の散歩

 

霙の様な雪が朝 昼 夕に降った。

屋根から ずっと雨垂れが落ちていた。

 

夕方になり 

やっぱり 外の空気を吸いに行こうと

散歩に出た。

ダウン上着のポケットに傘を

胸ポケットにはスマホに入れた。

 

私は葉の落ちた木の山が好きだ。

春には 芽吹きの緑で覆われる山の

冬の山肌の雪と 木の焦茶色。

 

霙が降れば ポケットから傘を出し

融雪剤で溶けた雪の道路を

ジャリジャリと音を立てて歩いた。

 

暗くなり始めた。

さあ 帰ろう。

歩みを速めて小屋に帰り

濡れた上着をパンパンと振るい

ストーブの側で乾かそう。