冬は 厳しい季節だが
朝の空気の張り詰めた清廉さ
草や木々の枝や石を覆う霜
溜まり水が氷になり
それらの キリッとした緊張感が心地良い。
小屋のそばには
屋根から落ちる水を溜める大きなバケツ
そして
白磁の口が欠けた大鉢が 置いてある。
晩秋の落葉が 白の鉢に在るのに
気がついたのはいつだったか。
鉢の雨水が氷になり
茶色の葉が氷に閉じ込められた。
輝く朝日にキラキラと輝く氷
3枚の葉っぱの重なりが 気泡と一緒に浮かぶ。
氷だけではつまらない。
飛んできた葉っぱが 偶然鉢に舞い降り
雨水が溜まり それが凍った。
完璧な自然の行いだ。