風の姿

 

風が吹いても 姿は見えない。

「ピュー ゴー ヒュー」は 

風の走り去る時の音だ。

 

小屋の近くの道路の脇に

吹き溜まった枯れた松葉のカール。

優しく丸まった松葉の形を 上から眺めていると

これが風の仕業 風の形なのではと思う。

 

街中の歩道に吹き寄せられた枯葉

そこにも 風の姿があるのでは。

 

 

先日 丹波立杭を歩いた時

櫟(くぬぎ)だろうか 

枯葉色の 美しい葉っぱを踏み締めた。

風に吹かれて 枝から落ちた葉っぱ。

落ちた葉っぱは 風の姿だ。