「アンドリュー・ワイエス作品集」 高橋秀治著

 

絵でも 本でも 映画でも 音楽でも

最初に出会った時には そんなに感動しなかった

という 経験をした人は 私だけではないはずだ。

 

でも ある時 そんな絵や本や映画や音楽が

自分にとって意味を持つ様になる時が来る。

意味というより 大好きになると言ったほうが良い。

 

1974年 京都国立近代美術館

私はそこで「アンドリュー・ワイエス展」を見た。

その時から およそ半世紀の今

私はアンドリュー・ワイエス作品集を見て 読んで

大好きになっていた。

 

 

近代美術館でこの絵を見たのを 覚えている。

強い風に吹き上がるようにたなびくレースのカーテン。

高橋秀治さんの文を読むと

レースのカーテンが 意味を持ち始める。

「海からの風がカーテンを吹き上げた瞬間。

私は興奮して卒倒してしまうところだった」とワイエス

ワイエスはこの光景を1、2分見ただけなのだが

写真の様に細かく思い出すことができた」と著者の高橋さん。

 

 

海霧に覆われるオルソン・ハウス。

座礁して風雨にさらされた船が現れたようだ」と 

ワイエスの妻ベッツイは思った。

 

アメリカ ペンシルヴァニアに生まれ 育ち 描き

夏は メイン州の海辺で過ごし 描いた。

 

ワイエスの長い人生と 膨大な作品を載せた

「アンドリュー・ワイエス作品集」

図書館で借りたが やっぱり欲しいなと思う。