午後3時過ぎに用事で町へと下った。
冷たい雨が降り 空は灰色で
山は雨の靄に包まれ
木々の葉は 急に黄色に色づき始めた。
11月に入った途端に秋だ。
小屋のそばの木蓮や栃の葉が
いつになく美しい黄に色づいた。
少し忙しい日々が続き
図書館から借りている本もそのままで
読まずに 返してもいいのではないか。
あれもしなければ これもしなければと
大したことでもない事に
心を煩わすのはやめた。
町への往復の車の中で そんな風に思い
それがすごい事を決断したかのように
気分が軽くなった。
いよいよ秋の真ん中だ。
明日からは いいお天気だとニュースが言う。
明るい毎日が続くのが嬉しい。