完璧な秋の一日

完璧で美しい秋の1日だ。

空気は乾いた キリリとした冷たさに満ち

雲一つない 空が広がる。

 

鴨の小さな群れに 久しぶりに出会い

蝶なのか 小さな鳥なのか

見分けのつかない飛行の群れが

旋回しながら 移動する。

 

首に 薄い濃紺の木綿のストールを

ぐるぐる巻くと 暖かい。

 

淡い薄紫の花が咲き 葉っぱの残った

赤紫蘇の茎を 一抱えももらった。

綺麗な葉っぱだけを摘み

麺つゆとごま油で和え 

炊き立てご飯を包んで食べた。

 

花の咲いている茎は

大きな広口花瓶にたっぷりと生け

そして

花が終われば 紐で束ね 小屋の中につるそう。

小屋の中が甘く爽やかな香りで 満たされるはずだ。