半世紀以上も前の本だ。
経年劣化で紙は変色し 活字も小さい。
色々な本を 色々な機会に手放したが
この本は なぜか私の手元に残った。
最初のページの 文章の美しさ
薄茶色に変色した紙の手触り
そして
当時中学生だった私にとって
今でも記憶に残るほど
高価な買い物だったのも 原因の一つかもしれない。
本のページの上部は 綺麗に切り揃えられているのに
下部は まるで
ペーパーナイフで切ったかのような揃え方。
表紙の装丁の紙のあたたかさ。
この製本のクラフト感が
長い間 私の手元に残った理由かもしれない。
この本を使って 何かを作りたい。
思い出深い本だからこそ
その記憶を別なものに変えたい。
それが出来たら 又ここで紹介したいなと思う。