晩柑というみかんの実を 綺麗にくり抜き
その実を絞り 砂糖と寒天で固める。
あくまで 私の推測。
器はご覧の通り くり抜かれた晩柑だ。
さて
スプーンで掬うと ゼラチンの弾力ではなく
サクッとした 寒天の潔さ。
苦味のある 微かな甘みのシンプルな味。
半分に切ると グレープフルーツの様な
淡い黄色の美しさに 目が喜ぶ。
「老松」の晩柑糖というゼリー。
サンキストオレンジの実をくり抜き 同じ様にして作る
寺町二条「村上開新堂」の オレンジゼリー。
半世紀程前に 貰った。
ロシアンクッキーが有名な店の
ガラスのウィンドウに貼られていた
紙に毛筆の「オレンジゼリー」。
今日 友達から貰った「晩柑糖」
シンプルな美しさに心が動いた。