小屋のそばの 幹の細いサルスベリは
上へ上へと伸びていく。
見上げるその先に 白い塊で花が咲いている。
風で揺れる白い花。
今朝は
鶯の成熟した規則正しい鳴き声を
すぐそばで聴いた。
正調ホーホケキョ。
ホオジロも鳴き
キツツキは コンコンと木を叩く。
そして
赤とんぼの群れが 上へ下へと
太陽の光に羽を輝かせて飛んだ。
朝
汗をかきながら 草を抜く私の周りを
1匹のアブが 忙しない羽音で旋回する。
朝の
窓や扉から 吹き込む風
白い木綿のカーテンが揺れる。
夜は
小屋をつつむ 湿った冷気。
昼間の熱気から 解放される時だ。