数日前から
朝の食事時に 金属音の様な鳴き声が
小屋のすぐそばで聞こえる。
それはホオジロの鳴き声だ。
その鳴き声のリズムは
ホトトギスの「トッキョトキャキョク」に似ている。
頬に白い線 雀に似た平凡な姿。
得意げに 何回も何回も鳴いている。
一週間も経たないうちに
又 どこかへ行ってしまうのだろう。
どの鳥もそうだった。
まだ涼しい朝方の
澄んだ空気を破るかのように
山に響き渡る 清らかな声。
朝は私を楽しませ
昼や 夕方は どこで鳴いているのか?
その小さな翼で どこにでも飛んで行き
枝につかまり 空に向かって
精一杯に鳴くのが 健気だ。