ライ麦パンと共に
京都からやってきたおから。
それは 真っ白で柔らかく 微かに豆の香りがする。
人参 ちくわ 甘辛く炊いて冷凍保存していた椎茸。
それらを 食べた時に存在感がある様に切る。
料理に口うるさい亡き父が言った
大きすぎても 小さすぎてもいけない
口の中で 素材が分かるように切るのだと。
「ああ うるさい」と思ったが
今になって「なるほどね」と思う。
たっぷりの具材を少しの油で炒め
醤油と砂糖の味付 出汁で煮る。
そこに 真っ白のおからとネギを加え
よく混ぜて 味が染み込めば出来上がりだ。
ほかほかと湯気の上がるおから
又の名を卯の花。
素材の存在感を感じながら口に含み
久しぶりのおからを堪能した。
たくさん出来たので冷凍保存もした。