やっと桜が咲き始めた。
青空の下で ちらほらと三分咲き。
桜と梅とコブシと山桜と馬酔木が
同時に咲く山の村。
そして つくしも。
雪が溶け 茶色の殺風景な世界が
今は 弾けるようなエネルギーで
それを目で追うのが疲れる程だ。
相変わらず 鶯はまだ修行中
キセキレイは軽い声で鳴き
明るい色の鳥が 小屋の周りを飛んでいるが
素早くて 姿を追えない。
雪の間のぐずぐずしていた生活から
やる事が次々と積み重なり
それを消化出来ない事に
焦りを感じる。
慌てず 苛々とせず
一つずつやっていけばいいのだから
と 言い聞かせながらの日々だ。