山法師が植わった 小さな鉢に
どこから飛んできたのか。
雪が溶けたら
小松菜の子供が三つ顔を出した。
小指くらいの丈 濃い緑の葉っぱ。
これ以上は大きくならないだろう
と 白の植木鉢に移した。
やがて
黄色の菜の花の様な花が 咲くだろうか。
そこに モンシロチョウがやってきて
花の先に止まるだろうか?
暖かい春の風が 花の茎を揺らすだろうか?
そして
その花が種になり パラパラと土に落ち
又 芽が出て 私を驚かすだろうか?
小さな植木鉢で語られる 可愛い小松菜の世界だ。