3月2日の文「若冲の溢れる花の色」と同じく
「BT 美術手帖」からの記事から。
「船 山にのぼる」プロジェクト
『広島県三次市の灰塚ダムの建設の話が持ち上がったのが1973年ごろ。
ダム建設の為に伐採された木を使って
水没予定地に長さ60mの船を作り
2005年の湛水試験で
100年に1度の洪水時のレベルまで
水位を上げた時 船を浮かべ
再び水が引く時に山上に乗せて固定しようと計画。』
そんなプロジェクトが美術手帖に載っていた。
伐採される森も船になって山の上に引っ越してもらおう。
建設途中の長さ60mの船の美しい写真。
そこを歩く人の小ささ。
私だけではないはずだ。
そして 船は山にのぼったのか?
木を集め 甲板を作り デッキを作り
デッキでワークショップを開きと
構想から12年 船をつくりだしてから7年
2006年に船が山にのぼった。
それはドキュメンタリー映画にもなった。
写真の中の美しい制作途中の船。
この本が手元に届いてから20年近く。
読み返すと 忘れていた記事や写真に
今更ながら 心と目がドキドキした。