スウェーデンの農家 仕事場に住んでいる小人のトムテ。
何百年も生き続け その家の人の幸せを願って生きてきた。
小さくて 人を見ると隠れてしまうトムテ。
だから 家の人はトムテに会った事がない。
でも クリスマスイブには お粥を器に入れ
馬屋 納屋 仕事場に置いて トムテにプレゼントする。
数えきれない程の長い年月
そして今晩も
トムテは夜の農場の見回り。
食料小屋 牛小屋の鍵を確かめ
馬小屋では 手綱 くつわから解き放された馬を見
羊達が眠っている 羊小屋
鶏が止まり木で休んでいる鶏小屋を回る。
雪を被った小屋の中で
夢を見ている 牛 馬 羊 鶏・・・
トムテと仲良しのカーロ
目を覚まして尻尾を振った。
この子供たちのお父さん おじいさん
ひいおじいさんが 子供だった時
ずっと見守ってきた。
「人はどこからくるのか?
そして どこへ行ってしまうのか?」
トムテの寝床のそばに
毎年春に ツバメが巣を作る。
そして遠い国の話をしてくれるのだ。
でも トムテの疑問は解けない。
「人はどこからやってきて どこへ行ってしまうのか?」