アメリカ人作家デイビッド・グターソンが書いた小説「ヒマラヤ杉に降る雪」
1995年にアメリカで出版され、たちまちベストセラーになった。
その映画化がSnow Falling on Cedars「ヒマラヤ杉に降る雪」だ。
映画館で観て、その後DVDを買った。
1954年12月、アメリカ ワシントン州 サン・ペドロ島住む日系漁師カブオ(原書でkabuoと書かれている)は、漁仲間のカールを殺害した容疑で裁判にかけられていた。
裁判取材をする地元新聞記者イシュマルは、カブオの無罪を晴らす証拠を掴んでいたが カブオの妻ハツエとの過去の恋愛の思いが断ち切れずその証拠をどう扱えばいいのか悩んでいた、から映画は始まる。
第二次世界大戦前後の日系アメリカ人への偏見と差別、マンザナール収容所送り・・・
美しい島の風景、幼いハツエとイシュマルの恋、真珠湾攻撃後の収容所での生活、戦争にアメリカ兵として戦地に行った日系男子、カブオと結婚したハツエと戦争で左腕を無くしたイシュマル、アメリカ人によって裁かれる日系人の裁判 と様々な物語が2時間の映画の中に描かれる。
映画の最後の雪景色が余りにも美しい。
戦前にたくさんの日本人がアメリカで暮らし 戦争で全てを無くした。
それらの日系アメリカ人達が「ハツエ」であり「その家族」なのだと、作者グターソンはラブストーリー 殺人容疑の裁判と共に書きたかったのだと私は思う。
監督 スコット・ヒックス
キャスト イーサン・ホーク(イシュマル)
工藤夕貴(ハツエ)
マクス・フォンシドー
製作年 1999年
毎日雪が降り続き除雪しても又積もる日々。
「おとうと君」の住んでいる所は、うちの小屋から8キロほど奥の村。雪はここの3倍。
今年の雪は大変だ。
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「ピクチャーブライド」主演 工藤夕貴
機会があれば是非!
『今世紀初頭、ハワイの日本人移民は別人種との結婚を禁じられていたことから、自分の写真を日本に送って、花嫁を日本から迎えていた。
そうしたピクチャーブライドとして海を渡った日本人女性の物語』