私がドアを開け 表に出る。
頭上から ジジジジーとシジュウカラが鳴く。
この鳴き声に意味がある事を知ったのは数年前。
NHKのテレビ、ラジオ番組。
京都大学の鈴木俊貴さんが シジュウカラの鳴き声に
言葉があり 文法もあると検証した話を聞き 見た。
「蛇 気をつけろ」をはじめ
いくつもの単語 文章を
シジュウカラは使い 集団で生きている。
私が表に出た時に聞いた鳴き声は「気をつけろ!」
その言葉を理解した時の嬉しさ。
「え〜 私は怪しいものではないよ」
画期的な動物言語学の研究を
マスメディアが放っておくはずがない。
緑の木みたいな若い研究者が 集音マイクを片手に
長野の広葉樹の林を 鳥の鳴き声を求めて歩く。
幸せで 楽しい仕事だ。