小さな仕事場なので
ストーブに薪をくべれば
すぐに暖かくなる。
今日の様な 冬の初めの
寒く 冷たい日でも
仕事場の中は とても居心地がいい。
住み着いている 親指ほどのヒメ鼠が
足元をスススーと慌てて走り
木のドアの下の隙間から 表に出ていく。
時々 机の上に
クルミの実を置く事もある。
大きな窓は 台風の時に板を打ちつけ
そのままにしている。
小さな窓から 見える空。
雪が降ったり 夕方の赤く染まった空
野花の綿毛が 飛んだりするのも見える。
そして
始まった冬には ふわりふわりと落ちたり
横殴りに飛んでいく雪を
その小さな窓から見る事になるのだ。