樫の幼木の枝に 乗っかかるようにして
絡まっていたのは ガマズミの赤い実だ。
そして
私の履いているワークブーツの
足元に落ちていたのは
大きな黄色の葉っぱ。
強い北風 南風に吹かれて散り
山の中 道の脇に積もった
茶や 黄の葉っぱは
冬の始まりを語る。
黄色の葉に 赤い実を載せると
それぞれの美しさは 何倍にも増す。
深い色合いの葉っぱと 木の実は
うちの小屋の窓辺で 陽の光を浴び
ストーブの上のやかんから
吹き出す蒸気の音を聴きながら
穏やかな日々を送るのだ。