22日 11月 2021 遠い日の話 私の前に在る石は 哲学的な風貌で 背筋を伸ばし前を見つめる。 近くの山から持ち帰った 太い樅の木で作った台の上に 裏の河原で見つけた哲学石。 共に静かに 夕方の微かな光を受けている。 息づかいまでが聴こえるような空間で 飾り気のない 二つの物が 遠い日のお互いの話をしている。 椅子に座り 耳を澄まし その座に加わった私は 黙って二人の話を聞き続けた。 それは遠い日の風の音や 川の流れが聞こえるような なかなか楽しい話だった。 tagPlaceholderカテゴリ: