細くて 背の低い藪椿の木。
それは タイチさんのよく手入れされた
庭にひっそりと立っている。
その木に はっと目をひく2個の赤い実。
早生のみかん位の大きさのそれは
柔らかな布で 丁寧に磨かれたかの様に
艶やかに光っている。
固い実だと鳥達は知っているのか?
嘴で突いた後もない。
春には紅色の花びらを開き
その花が柔らかな苔の上に落ち
そして
秋の明るい日差しの下 実を結んだ可愛い姿。
ポケットから ゴソゴソとスマホを取り出し
一番いい姿を写真を撮った。