カガノアザミ(加賀乃薊)

 

空気はからりとした 心地よい一日。

窓から入り込む緩やかな明るさ。

この明るさは 秋の色だ。

 

淡いピンク色をした 糸のような花びら

沢山の蕾をつけた 背の高い野生の花。

カガノアザミ(加賀乃薊)は

小屋の周りに 群れている。

 

手を伸ばせば 

棘のある茎や葉っぱで傷がつく。

 

ひと茎を 軍手をはめて ハサミで切り取り

砂色をした花器に挿した。

花の姿を整える事など 

決して許さない強さを持つ

そんな花だ。