小説「エデンの東」 ジョン・スタインベック著

 

ジョン・スタインベックと言えば「怒りの葡萄

読んでいなくても 知っている人は多数。

 

スタインベックのもう一つの大作が

エデンの東」である事。

それを知っている人は意外と少ない。

 

私が中学3年の時

学校の壁に「中学生のための映画会」の

ポスターが貼られていた。

 

禁じられた遊び」「エデンの東」「ジャイアンツ」

風と共に去りぬ」・・・

確か8作の映画だった。

それのチケットを学校で買い 

堂島のフェスティバルホールに行った。

 

その時に観た「エデンの東」の原作を

本屋で見つけたのが 1964年。

未だに 私の手元にある。

紙質も粗く 茶色に変色し カバーは破れ

経年劣化著しい。

 

エデンの東」を読み始めたが

いつまで経っても映画のシーンが書かれていない。

「映画と小説は 違う「エデンの東」かも知れない」

終わり近くまで来た時に やっと映画に描かれた

物語が出てきた。

 

映画「エデンの東」は

長い小説の最後の部分だったのだ。

 

今 その本の最初の1ページを読むと

舞台になる北カリフォルニアの

美しい描写に又読みたくなった。

 

旧約聖書の創世記。

アダムとイブとカインが追放された

エデンの東

それをバックボーンに 人間の葛藤と再生の

スタインベックの後半の小説。

当時17歳の私には 理解出来なかったはずだ。