夕方 涼しい風が吹く頃になった。
あの 厳しい夏が 遠い日の様だ。
今日の夕方も 小屋の北側の
石を積んだ焚き火場で
リサイクルに出せない紙
草取りをした草
朽ちた木片などを焼く。
よく燃え始めた木片の上に
まだ湿った草を置く。
白い煙がゆっくりと立ち上り
小屋の屋根の上 川の上を
流れて行く。
最後にトタンの板を載せ
火の勢いが治るのを待つのはいつも通り。
暗くなった空を仰ぐと
満月が白く輝いていたり
大きな星を見て驚く事もある。
そして
寝ぐらに帰るのに遅れた鳥が
ぎゃーっと大きな声で鳴きながら
私の頭上を飛び去る時もあるのだ。