琵琶湖をぐるりと囲む4っつの地域。
湖北 湖南 湖東 湖西。
それらの地域の伝統食を琵琶湖博物館で展示している。
その図録が 知人から届いた。
滋賀のネイティブではない私の
知らない食材 料理が80ページにわたり載っている。
夏にはラッキョウ なす きゅうり
冬には白菜 大根 カブラ。
どの地域でも 一年中 欠かさずに野菜を食べる技
それが漬物。
何年も漬かった大根を 水にさらして塩抜きし
出汁 醤油 みりんで炊く「ぜいたく煮」は
うちの集落でも ご馳走だ。
私の住んでいるいる「湖西」の道の駅では
栃餅を沢山売っている。
その無骨な大きさが田舎風。
先日
きゅうりの「辛子漬け」を貰った。
黄色い辛子で漬けたのか?と思った。
それは 塩水に赤い鷹の爪を入れて
漬けたものだと この本で知った。
冷蔵庫 冷凍庫のない時代の保存食。
それは 天日で乾かした野菜
若狭の鯖 琵琶湖のニゴロブナ等の
魚を発酵させたなれ鮨。
塩 糠で保存した野菜や花。
干したり 漬けたり 発酵させたり。
伝統食といえば保存食の事だ。
祭りや講の時に 保存した食材で
様々な料理を振る舞うのも
今はめっきり少なくなった。
癖の強い味と香りを持つ湖国の食。
それを美味しく感じる舌と胃を持つ私。
幸せな事だ。