太陽が山の向こうから顔を出す前
朝の空気は冷たく
それは気持ちのいいものだ。
早起きの鳥たちは
様々な声で話をしている。
鳥の鳴き声が 言葉を持つと知ってから
私は 鳥たちの声に
注意深くなった。
すると
道端の花さえも 何か話しているのではないか?
と 覗き込む。
いやいや そんな事はないだろう。
おや
何か言ったのかな? 今
と振り向く時もある。
花や葉っぱは夜露で濡れて
もうすぐ始まる
暑い夏の昼間の暑さにも
平気な顔。
窓に入り込む緩やかな風が
カーテンをふわりと揺らす。
そんな 1日の始まり。