およそ 20年ほど前
朝日新聞の書評で知り買った。
1960年代初め
アラスカの大地を 核実験場開発計画から守り
故国を追われた動物学者 ウィリアム・プルーイット。
簡単な著者の経歴に興味を持った。
勿論 アラスカの大自然に
憧れたのは言うまでもない。
詩情溢れる文章とは
こういうものだと思わせる
静かな熱情と観察力。
アラスカの大地を覆うトウヒとはどんな木か?
ムースがどんなに大きいか
春になれば 花が咲き 実が生り
実に豊かな生態系が広がっている等
知らない世界だった。
それが
友達から勧められて読み始めた
星野道夫へと繋がっていく。
星野道夫が
「アラスカの自然を詩のように書き上げた名作」
と 評した名作。
上質な文 視点を改めて感じた本だ。