01日 7月 2021 枇杷(ビワ) 時々 友達がくれるビワの実は 不揃いで 傷がある。 それを 水でざぶざぶ洗い 指で皮を剥き齧る。 酸味のある甘い果汁で 指が濡れる。 艶々とした明るい茶色の種が 小鉢の中に貯まる。 土に蒔いた沢山の種は 二つ三つと芽を出し すくっと伸びて葉をつけるのだ。 雪に埋もれ 曲がった枝の ビワの細い木。 実をつけない木は 今年もひょろりとした姿で 大きな葉をつけ 風に揺れる。 小屋のそばに居場所を見つけたビワ。 「枇杷」と書く字も 私は好きだ。 tagPlaceholderカテゴリ: