1978年生まれの台湾の女性監督ホアン・フイチェン
同性愛者の母親を撮ったドキュメンタリー
プロデューサーは台湾を代表する監督ホウ・シャオシェン
2019年
アジアで初めて同性婚が合法化された台湾
だが
1950年台の台湾の農村は 父親を中心とした
「家」の制度が支配する保守的な社会だった。
母アヌは親の勧める男性と結婚
しかし 夫は博徒で酒乱のDV男だった。
ある日 母は娘二人を連れ家を出る。
この映画の監督である長女は
学校へも行かず母親の仕事
「死者の霊を鎮める道士」の手伝いをして大きくなる。
同性愛者の母の人生を知りたい
自分は母に愛されていたのか
それがこの映画を撮る原点だ。
カメラの前に母は
ポツリポツリと自分の事を話し始める。
そして
監督である娘も辛い過去を告白する。
映画を見ていない私だが
「キネマ旬報」の記事と短い予告編だけで
素直に心打たれた。
「日常対話」は母と娘の「和解」の物語だ。
2021年 7月 31日(土) ポレポレ東中野にて ロードショー