薪ストーブの薪に
夫の煙草に
仏さんの蝋燭に
裏でゴミを燃やすのに。
一日に何回もマッチで火をつける。
こんなにマッチを愛するからには
夫がマッチクラブに入ったのは
随分前だ。
マッチの小箱に貼られている
センスのいいシールのデザインは
驚くほどの数がある。
そのシールを葉書にしたのが
入会のギフトで送られて来た。
5年前にマッチクラブは解散。
マッチの製造をやめたのが理由だ。
引き出しに残していた 数枚の葉書。
その中から 一枚選び額に入れる。
ライト兄弟の飛行機か?
勇しい姿で空を飛ぶ。
レトロで斬新なデザイン。
こんな美しいシールが
あの小さなマッチの箱に
貼られていたのだ。
机に飾られた シールの葉書。
改めて見ると クラフツマンシップの技が
実に暖かく 趣深い。