いよいよ 桑の実が熟し始めた。
淡いオレンジ色から 濃い紫に変わると
その実は 儚い甘さで
ついつい 一つ 二つと摘んで食べる。
指が紫に染まり
多分 口の中も染まっているに違いない。
道沿いの木苺の実も
赤く熟れて
鳥と私との ちょっとした競い合い。
そんな様々な実を 毎日摘んで帰り
小屋のそばの黒すぐりの実と一緒に
冷凍庫で保存する。
沢山は要らない。
小さな瓶に 季節の木苺のジャムが出来れば
それでいいのだ。
朝のパンに
鳥と分け合った実で作るジャム。
深い紅色のジャムは それは美味しいのだ。