午後2時過ぎ
それはひどい雨だった。
アスファルトの道に跳ねる雨。
トタン屋根に当たる
小石でも降っているのかと思うほどの
大きな雨音。
何をするでもなく
窓の外 豪快に降る雨を眺めて
止むのを待った。
4時過ぎに 山仕事の「弟君」が
大雨で仕事を止め うちに寄った。
貰い物の柚子ジュースと
ブルターニュ風ケーキを
3人で食べた。
雨の上がった後の 清々しい空気と緑。
空を流れる 雄大な雲が
ゆっくりと流れて行く。
まるで何もなかったかのように
夕方から夜へと移行する時間。
暗闇から聴こえてくる鳴き声が
蛙なのか 鳥なのか
いまだに分からない。