藤原新也の本を 次々へと読んでいた時期があった。
藤原新也の入門編とも言うべき
「印度放浪」「西藏放浪」から
ユーラシア大陸を縦断した「全東洋街道」
そして アメリカの旅
アイルランドの旅。
旅の本だけでも 随分と読んだ。
20代の若者が カメラを一つ持ち
好奇心に押されるように撮った町や村。
達者な文章力と 荒いがエネルギーが
伝わってくる写真。
しかし
写真家として 仕事をこなすような40代の旅。
撮られた写真と文章に 魅力を感じなくなり始めた。
数ヶ月前に本の整理をした。
リサイクルに出すより 誰かに読んでもらえたらと
メルカリにまず3冊出品した。
それが「ディングルの入江」「風のフリュート」だ。
すっかり忘れていた頃に
メルカリから売れたとの知らせが来た。
引っ越しで傷ついた表紙の本を
文句も言わずに買って下さったのか。
それとも
思っていたより傷んでいたと
クレームがつくのか?
どんな事でも 初めての経験には
心配がつきまとう。